詞
赤い花落ちたけど 捨て台詞など吐かないでください 鍵は開いてるから オルゴールの中に そっと包んでしまって 誰のせいにもしないで 過去を偽らないで あなたを汚したのはあなたです 付け加えるなら あなたがそう思うのなら あなたが汚したのはあなたです い…
ビニールの袋から パラパラとこぼれるのにうんざりして 私はお砂糖を捨てた 音楽は別物 あまじょっぱい幸せは もう飽きたの 言えないんじゃなく 言わない 言葉はきっと時限爆弾 誰かが やさしい言葉を かけてくれた気が するけどもういいかな タイプライター…
白くて柔らかなこの ハンカチをお持ちなさい イギリスの音楽の 中にみつけた故郷のことば 染み込んでいく 電解質のそのおとを 受け止めるために ハンカチをお持ちなさい 柑橘系の香がする 上り列車車の中で ファッションショーをするのも自由 けれど思い出す…
わからん、わからんよー けどね、言葉にするのって、誰かに伝えるためとは限らんよ 自分の中で整理するのも大事さ たとえ言い訳じみててもね 今はぼろぼろでもね いつか、こんな言葉の端々から愛をすくいあげて、許せないもんかな それは、私が許してほしい…
必然的メロディ いつの間にかわかってる 消えてなくなりたい自分に いちばん心地よい場所を 常識と思ってた 昨日までの概念が ただ一瞬の閃きで ひっくり返ってしまうま あたらしい言語で 会話をしよう 言葉にさよならを言おう 偶然的メロディ いつの間にか…
二重丸の中に隠れていたアメディオ 大きな赤い傘を差して 激しさを増した夕立に 春物のコートはびしょ濡れにされた 緑色の帽子だけが無事で アメディオは不機嫌 絵を描きに行こう けれど丘の上ぬかるんじまって 登ることも出来ないのさ ひとつ輪を飛び越えた…
残せはしまい ぬくもり こもれび あしあと さざなみ ゆうなぎ みつばちの羽音 そのささやき合い
テレビで国会中継が流れている 関心なんかないのに 無理やり聞かされている わからない 歴史を辿ると また歴史がある わからないことには果てがない 私もいつか 政治を知るのか? 人々はわかってるようにいつも 政治が悪いという 口を揃えていう 不満を宿す…
宝箱を探しに、やみくもに歩いている 日暮れまで帰るなんて根拠もなく言ってみる 西の魔女を探しに、帰り道を探しに 黄色く続く舗道をたどっていく女の子 戻れない道なのは 生まれた時から知っている それでも振り返るのは新約聖書のせい エレベーターに乗っ…
自分から手離したのに どうして今思い出すんだろう 水色が好き そう思い込んでいた だから水色をあげた もし桜色が好きと聞いてたなら 迷わず桜色あげたのに あの日鳴ったメロディ もうとっくに消した どこにも残っていない 私の記憶の隅で 眠っていた 言葉…
あぁそのパピヨンは 言うこと聞かないんですよ全然 もうねずっと 買い手が見つからないんです そうですかそれはどうも どうもどうも ねぇパピヨンたん 君は僕を見上げて 怯えた目で吠えてる そうだよなぁわかるよ 名前をつけなくちゃな うん、…うん 値段なん…
忘れていたけどあの時だった 君は今日と同じように 強面で立ってた そんな君が誰かと打ち解ける姿も 見ないままただ日々過ぎていった ある日君がふとした瞬間に笑ってた 「何かあった」そんなんじゃなくて 君は「今を楽しんでる」ってすぐにわかった 僕には…
流星のあの人は去った。 残りは抜け殻の想い出たち。 流星のあの人は去った。 孤独でも孤高でもない人生の残骸。 もう君にも教えないからね、 だってあの人が 自分自身を奮い立たせた言葉の意味を 誰も口にすべきじゃない 流星のあの人は去った。 対角線に空…
80年代のペンネーム サングラスがイカしてる 夕暮れ西にパタパタ 困って迷子困って ツーカー星になった涙 60年代のヘルシンキ ワイングラスでイカれてる 明け方東にピヨピヨ 笑って迷子笑って モールス星になった笑顔 困って迷子困って 変な練習横目でダッシ…
繰り返し、エンドレスゾーン、 大なる輪。 その要素である点は離れ離れ。 そして小なる輪。 ごくごく小なる輪。 それらの違いはって… 違いはって……… 違いなんかないのだろう。 いつまで持つか、このループ。 端々に亀裂、入りはじめて気づく事は… …さて、気…
信じていたい… 偽りのない、本心で この世界が 嘘ではないと スポンジみたいにスカスカな毎日 やっと絞りだした笑顔ですら 偽物みたい 噛み締める唇は今 赤くにじんで腫れている 刺さる言葉も視線も すべて無視できたらいいのに 願う心はいつもどこかに 暗い…
きゅうくつにもわたしは ねいきをみださぬように おとをださぬようにしてた おっかけて とどかなくて ちのあじがした このくらいいつもきみは だれにもきょうようされずに こなしてるのにね あやまるかわりにわたしは しあわせをこわさぬように おとをださぬ…
月並みな言い方だけど あなたさえ望むなら 僕はなんだって 応援も後援もするでしょう 面影だけを鏡に映したあの頃 本編無視とかよくやってた 僕が君にしてたことは ただの投射だったのかな 君の憧れも知らない 僕は君に憧れてたんだ どうしても悔やみきれな…
自分がさ コントロール不能で むしろ涙が コントロール不能で 止まらないんだ つゆに流れて 無理して笑ってた 必死に探してた 共通の関心・笑える話 君が変えた、かたちに 話題を求めていたけどもういいや 冷徹でいいじゃん? 見えないものを信じることには…
この街で僕は 明日のことも考えないように暮らしてる 慎重に生きるフリをしてみる 勇気のない朝も夕も 君のことばかり 思い出されるんだよ 一瞬でいい 暖められたら この街で小さな あの猫たちは寄り添って今日も暮らしてる 慎重さに欠ける道路横断 言う気の…
明かりを灯せば地下帝国 むき出しの土色が この場所の輪郭さ 堀り進めて広げた世界そのまま体も大きくなれたらいいのに そのまま世界に適用できたらいいのに 縮こまる身を 融かしてくのは誰? そのまま世界に溶けてしまえばいいのに 裸足で這い出た地面 リソ…
彼の呼吸の音が静かになった 疲れて眠ったあの人を 私はどうして起こす事が出来ただろうか 出来ればどうかこのまま 彼を寝かせておいてくださいと まわりの空気にお祈りをした 冷めたコーヒーがこの手の中で お茶と思って と微笑みかけた 目が覚めてしばらく…
寡黙という言葉は別に 人の誠実さを表してるわけじゃないけど 真面目だなって思ってたから まさかそんなボキャブラリもあったなんてね 言葉少なに笑う君には 感情が見え隠れもしないけど いつも何をするでもなく ぼーっとしてるときのこと 何考えてるのかな…
ロウソクに火を灯して 吹き消す瞬間を 窓の外から見てたんだ 僕が求めていたのはそう 熱奪われてく心を 暖めるためのものだった 開けられる時を待って 君の笑顔のその輝き 街に散らばる明かりを くぐり抜けて着く温もり 街を行く人達は皆 魔法をかけられたみ…
白い公園に 湯気が立ち上る ほくほくと しるこの餅をほおばる君 僕は買ってきたコーヒーで 手袋暖め暖め ベンチに座ってプカリ 浮かぶ空が澄んでいる 甘いね マフラーとコートのすき間から 風がふきこむ
ああ 明日でとうとう一週間 結局言えずに過ぎた甘い日々 優しさはもうエゴと化した 愛されたいだけの真空管 朝から馬鹿で困ったフリ 驚いた(それもフリ) 大爆笑(それもフリ) ありがとう(それもフリ?) ああ 明日もきっと言えないな 「お礼も兼ねて」なんてセ…
死をただ恐れていたら、 いつか生きることも出来なくなる。 空の青さも、あの声も、 今、もしくはあの瞬間にだけ生きたんで、 どんな記憶媒体も意味は持たない。 自分だけが知る記憶、 消えてゆくメモリー。 目を押さえ生きていたら、 いつか何も見えない日…
何もなかったように 君は笑っているけど、 君がついた嘘は 誰も傷つけなかったけど、 傷はついた、君に。 君はテレビのチャンネルまわす。 爆弾ゲームみたいな歴史抱え。 興味の対象は完全に非現実へ。 何に憧れ抱いてるかは知らないが、 君の傷は癒えちゃい…
いぶされた秋の空気は冷たい 日が沈んだ頃に心も沈む 夢は全部ひとに託しちゃったよ も一度外に出て 澄んだ星空が広がってて 自分がしてきたこと したいと思ってきたこと記憶する 泣いても泣き止んでも みんなに今日しかないのなら 行くしかないよな まぶし…
君が今見て感じたことは 君は今だけと思うのかもね でもそれは年中だ 忘れない限り続く想いは 永遠だ 嬉しいと思ったことも 悲しいと思ったことも ずっと続く永遠だ