もろこしのうた●

僕がいた頃とは かなり変わり果てた 故郷に戻る 一週間は短いな ここも 自分の部屋じゃないみたいで どんな味だったかも 忘れていた日 甘い苦い甘い日 愉快融解愉快な日 結局は溶けた日 流れていった日々 君がいた頃とは かなり変わり果てた 故郷に帰る 一週…

別の誰か●

正直に言って 君が好きだというのは あの人ではなく 別の誰かに似てるから そうでしょう? 別の誰かへの憧れを あの人に投影してるだけ 君が本当に一生をかけて 伝えたいことは何だい? それは真の自分から出た言葉かい? 今、僕の口を借りて抜け出した歌は…

クラムチャウダー●

そうだなあ もうそろそろいい加減 言ってもいいかなあ 君は今 牛乳パック片手に クラムチャウダー作ってた手を止め 僕を見ている 顔が固まってる 夕飯の支度 僕が手伝ったことはなかった 今もこれからも きっとしないだろうなあ 君は笑ってる やっぱりちょっ…

空●

今も同じ夢を追いかけてるんだろうか 水面に浮かぶ空 ありがとう 知らないから憧れるってのも あると思うんだ 音のない世界でも 感情は降ると思うんだ 花が咲くように 今も同じ夢を追いかけてるんだろうか 水面に浮かぶ空 ありがとう 何が大事かを忘れてしま…

午前の後●

タグついた羽根が生えた そろそろ着くかな 言葉より伝えたいものもあるんだけど… とりあえず飛んでくよ お昼過ぎたらダレてくる その前に もっかいあの日を繰り返せたらなぁ あんまりよく覚えてないんだけど あなたは怒ってなかったし 今みたく急かされる夕…

眼鏡●

眼鏡眼鏡… サングラスじゃないんだからさ いい年して眼鏡をそんなかけ方するなよ 慣れないことするなよ だから捜すハメになるんだろ? あぁ 今僕もそれなんだけど 教えてあげようか 君のように厚い黒縁の 眼鏡は僕好きだし あいつみたいな柔らかなフォルムの…

6/18●

僕らは色んな無器用を持ってこの世にいる。 知識だけがはびこる世界ではないし、 笑顔で切り抜けられる時代でもない。 ひとりひとりが万能ではないし、 欲望なく日々を過ごせるほど無能ではない。 音を変えて 色を変えて 僕に近づいてくるこのさざ波は 偽で…

紫遇雨●

わんつーすりーふぁいぶっ ドット柄の絵の中をすり抜けてく空 水彩絵の具で雑に塗られた世界飛び越えた背中 今日も夕方雨晒しで 時雨は街を染める 紫に 水平線をなぞる軽快な歌声ラヂオのおと 波は泡になり砂山崩して跳ねる子の足元濡らす 今日も明け方雨晒…

修学旅行●

もしも君が僕と仲良しだったなら 修学旅行に君は行ったのかな? 一緒に歩きたいのにな 君が奈良に行かず ライブに行くと言って僕は心底驚いた けど僕は君の連絡先 知らないことになってるからな どうやって説得すればいいんだろう もしも君が僕と仲良しだっ…

本日ハ曇天ナリ●

言い訳だよ そんなのは全部君の勝手な 分かってるさ そんなのは全部分かってんだ 叫びたいとか飛び出したいとか 逃げる事ばっかで 一日中家で何かしてた 夕方過ぎ頭ボーッとしてるみたい 窓を開けて空を見た 湿った空気ぬるい温度 風も吹かない 今日はどんよ…

祭●

自分を応援して 友達を応援して クラスを応援して 学校を応援して 街を応援して 県を応援して 地域を応援して 国を応援して… 結局は僕ら ひとつになれるものが欲しいんだろう 自分を応援して 友達を応援して クラスを応援して 学校を応援して 街を応援して …

君のすべて●

よく、考えたらさ、 全然当たり前じゃなかったんだよね。 今、君がいない。 今頃気づくなんて遅すぎた。 今、君の名前ばかりループしてる脳内。 後悔しない為って言っても 所詮自己満足で、 君の為ではない。 これ以上 君を知らなくても いいんじゃないか、 …

斜光●

自覚ないこと知ってる。 あの人達は無意識に、 愛を一点に降り注いだ。 誰も知らない。 その言葉が突き刺さった瞬間の、 痛みを知らない。 あの長い月日に受けた私(たち)の、 本当を知らない。 誰も知らない。 ごめんね、 あなたと同じ風はつくれない。 違う…

SUNSET SMILE●

僕の幸せは あなたの笑顔に出会うことです。 夕陽があなたの部屋に差し込み 陰をつくりはじめる、 その時僕は いや、そのずっと前から あなたの幸せを願っていた。 あなたの幸せの形が その笑顔なのかはともかくとして 僕の幸せは あなたの笑顔に出会うこと…

無題●

あの人の掌の中で消えていった命にも 今ボクがこうして見ている君の背中にも 同じく通っていた 目の覚めるような赤 腐敗の色は暗雲立ち込めて明日を呼ぶ 昨日までを忘れたフリして その空の下のボク等の声だとかを まったく無視して あの人の掌に包まれてい…

僕はゆく●

俯こうが、笑おうが そこに君はいる 幸せそうに歌を奏でてる 再びこの季節がきた 驚くほどのんびりと いつの間にか過ぎてゆく 君もまたあの場所に立ち ゆっくりと息をこめる 僕も隣で聴かせて欲しいよ 永遠の時の流れの中で まだ会話も成り立っちゃいない そ…

メンタルプライマリー●

本当にそれでいいと思ってる? 笑って流して誤魔化して 本当に笑えてる? それで心から安心できるの? 誰が見逃したって自分だけは ただ真実に忠実でいたい 髪の色変えたって そこは変わんない 普遍の真理でしょう? 待つな! 歩いてでも、いけるかな… この…

ダイヤモンド●

音としての重さも 言葉としての強さもなく ただそこで漂う存在が 幾色もの光を浴びて いつか輝く日を信じて… 自分だけの世界に生きるのも 大概にしろよ 価値観なんて 結局はガラスの靴 あなた以外 だ れ に も あ わ な い 押し付けがましいその歌も その辺…

光速●

ねぇ 君は… ねぇ 僕は… 同じ空の色を 見れるだろうか 誰かと誰かがいなきゃ お互いって言葉も 自分って言葉も 産まれないわけで そこにはただ 俺様 があるだけ 「産まれてこなきゃ良かった」 なら、意識はどこにいくのか… とりあえず根本を否定するのは まぁ…

箱庭●

ああ 僕は ようやく なぜ ここに来たのか なぜ ここを行くのか その理由や 意味が わかったような気がするよ

時計●

秒針の音で目が覚めて 部屋から時計をなくしてみた これで落ち着くだろう 甘かったかな 朝目覚めたら そこに時間はなかった 慌てて家を飛び出し いつもの駅に向かう 誰ともすれ違わずに 駅の改札にも時計はなく いつも通り駅員に笑顔はなく また慌てて列車に…

奇跡の条件●

それがたとえ 九回裏 ツーアウト満塁 四番打者じゃなくても 奇跡が起こる瞬間は いたる所に芽が出てる それがたとえ 地下鉄のホーム 帰り道街灯の下 自販機の前でも 奇跡の条件さえ合えばあなたに会える 笑って会える それがたとえ 神様とか 誰かが決めた道…

呼声●

今のぼくらに怖いものなし? 錆びた鉄屑広い集めて 眼鏡のヒビにも気づかぬほど 現状に疲れているくせに 慣れ日常化した恐怖 今もどこかで銃声は響く 忘れてはいけないんだ フィクションじゃない世の中の どの世界に笑えるエピソードがあったの? 無理矢理の…

協奏曲第一番●

緊張で死にそう この待ち時間が苦しい 鈍行で行けそう この曲を聴いてると 夏のあの湿原が思い出されて 喉の奥が酸っぱくなるよ あなたも同じならば 伴奏が巧そう このホルンでさあ歌え 間奏が長そう もう全部そんな感じだから気にしないで 夏に暗道を二人で…

銀河鉄道の夜●

終わりが見えない 始まりすら見出せない 渡しそびれた 手紙の束が締め付ける この気持ちに打つのは 釘か ピリオドか 幸せ求め 歩き続けて立ち止まって 今の総てが 崩れ落ちても感じる事 抱えきれない責任ばかりに 誰か潰される このままじゃ ホントに何が幸…

それで幸せ●

心ない人の愛なんかいらない 僕はただ、平等の 空と同じ、平行の 柔らかな愛を与えたい 世界中がその明暗を わかち合えて わらい合えて 風も音も確かに 君の隣にあったなら その頬に流れたなら それが真実 心ない人の唄なんかいらない 僕はただ、平等の 海と…

Bee●

みんな意味わかんないよ 肝心なトコ抜け落ちて みんな理由ないんだろう 専門だとか言い訳ばっか 責任は…ハッキシ言って 誰にでもあり、ない。 誰にでもない、名に。 驚くのも笑うのも疲れた いちいちのその相槌もね さん、に、いちでゼロになれたらな かかと…

心のある世界●

不可能だなんて 鼻であしらって 笑って忘れる奴に 可能などないさ。 億分の確率で、 心のある世界に 解き放たれたんだ。 理由の上に存在ありき、 そんな概念捨ててさ。 幸せだった頃を 思い出して 幸せになる。 それって絶対幸せじゃない…。 あの頃の自分を …

朝の迎え方●

既製品の批判ばっかで疲れちゃった 認めることはすごく難しい どんな朝の迎え方でも 生きてることに変わりなくて 僕は絶対君を売ったりしないよ そんな自分が嫌いだから どんな朝の迎え方でも 漂う日々に変わりなくて 僕は絶対君を売ったりしないよ どんな自…

エメラルド●

知らない間の 言い訳はもういいよ 山積みお前の その話で十分さ 願いは駆ける 明日のその先も ずっと未来を だからって今を 足元をないがしろに していいなんて 調子よすぎだよね 冷たい言葉の 霧雨はもういいよ 沢山のお前の その主張で十分さ 願いは駆ける…