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僕らは色んな無器用を持ってこの世にいる。
知識だけがはびこる世界ではないし、
笑顔で切り抜けられる時代でもない。
ひとりひとりが万能ではないし、
欲望なく日々を過ごせるほど無能ではない。

音を変えて 色を変えて
僕に近づいてくるこのさざ波は
偽ではない、
今を突き刺すその言葉に
重ねて包んで投げた
内なるその声なんだろう。

つま先立ちして叫んだ海辺を離れ、
湿った空気に髪を撫でつけて
同じ夢を、同じ時を
本当に僕らは待っているの?
声を殺して泣いた教室を離れ、
淀んだ空気に慣れを求めて
同じ夢を、同じ時を
待ってる訳ないだろ、
そこにあるのは別の未来。
今を突き刺すその言葉に
重ねて包んで投げた
内なるその声で叫べ。