(無題)

被害者ではないから
泣いても
誰もかわいそうなんて
思ってくれないのはわかっている
もとも誰に話す気もなくて
始まり方も終わらせ方も間違っていたんだと思う
私がいちばん悪くて
それでも最初から始めてはいけなかった
何もかも間違っていた
正しさがまぶしい
一生正しくなんて歩けないと思う
もう振り返ることも無意味で
唯一話したいと思う人にも
必死に気を読んでいるつもりでも
察してほしいと言われるし
誰にも届かない

もう自分が生きるのを許されていないような
存在してはいけないような

そんな気になる

すべてが閉じている