初役者●

昨日から演劇サークルの合宿です。
昨晩はグループごとに練習してきた劇の発表がありました。
どのグループもよく練習していて、楽しめました。
私はというと、いつになく緊張せず、本当に演技を楽しむことができました。
あとから考えると、普段の自分とそれほど落差のない役だったので、すんなりできたんだと思います。
先輩方にダメ出しを受けて、普段の自分を脱してないとか、役を自分に近づけるという意味では良かったというようなことを言われました。
それから感じたのは、舞台という可能性空間。
観た人の感想は十人十色。ダメ出しの「こうすればもっと良かった」を受け入れるのも、棄却するのも役者次第。演じる人によって同じ役でも、全く違う輝きを放つ。
演じることは、他人になること。他人を理解すること。理解して、自分と近づけていくこと。
その過程は人それぞれで、自分なりの受け止め方も相まって、全然違った選択肢をたくさんもっていて…。
我々が観れる舞台は、その可能性のひとつでしかなかったんだと。
演じてみて、いろんな人の話を聞いて初めてわかったことです。
とにかく楽しかった。今後役者にならないにせよ、これからの演劇に対する見方がちょっと変わってくるんじゃないかと思います。