開けてきた●

空が高い。グラデーション。ちぎれ立体雲が流れる。

だいぶ前に買ったのに読みそびれていた鈴井貴之の『銀のエンゼル 出会えない5枚目を探して』を読みながら帰る。
家族の繋がりと、人の心にある故郷の普遍的な愛が、今のシチュエーションにピッタリだなぁと思った。
この物語の由希みたいに、私は故郷(家)が嫌いで東京に出てきた訳ではないけれど、絢爛なものへの憧れという意味では似ている。嫌いじゃないけれど、田舎が窮屈と感じる心境はよくわかる。冬は特に、視界的にも心境的にも閉ざされる気がするんだ。
ああ、早く着かないかな。
すごく楽しみになってきました。早く見たい。あのだだっ広い田んぼの奥に連なる山、そんなに綺麗でもない大きな川、枝を伸ばして緑茂った桜の木、懐かしい家。みんな元気かな。変わってないかな。
技巧的な文でも物語でもないけれど、感動しました。夏だなー。

北海道、いつか訪れたい地。