あと91日●

"きみのこえ
きみのかたち照らした光
かなうなら
生きる場所違うけれど
優しくつよく僕は生きたい"
きみのこえ/ハート



雲のむこう、約束の場所」の主題歌です
前にアニマックスで見たのですが、じっくり観たかったので、昨日DVD借りてきて、今日観てみました。
こういうSFモノは世界観が抽象的で(あまり描かないのか、裏設定が緻密なためか)ストーリーが分かりづらかったりしますが、この映画はその抽象さが活きてる気がします。

最終兵器彼女」…とか。映画は観てませんし、マンガも人からお借りしたのを読んだだけですが…!
読んでいた当初はストーリーについていけなくて、何のための戦争なんだろう、どことどこが戦っていて、世界がどうなっているんだろう、…などと色々考えてしまって、作品の主題、意味を考えるには至りませんでした。
今はなんとなく、こういった作風がわかると思います。
この雲のむこう~も、日本が南北に分断されていますがその経緯(ユニオンVS米なのか?ユニオン=国連なのか、それともソ連なのか?など)を考えることや、その戦争がなぜ起こっているのか、を考えることにはあまり意味がなくて…。
世界はいつでも、そうなる可能性をもっているんですよね。
何が理由であれ…理由がなかったとしても…現在の平和や、話し合いの場があるという環境が忘れさせていますが、人間も言葉がなければただの動物です。
いつでも、どこにでも闘争が起きる可能性をもっているんですよね。

ところで平行世界に飲み込まれていた北海道ってどうなってたんだろう…
あと、オープニングでは大人ヒロキが一人だったのはなぜだろう…
あの後やはりまた戦争があったのだろうか…
と考えるとまた悩みが増えるのでやめときます(笑)

感想ほかに。
オープニングの宮沢賢治といい、文学的な表現が随所に盛り込まれていて、小説を読むかのように、…詩を読むかのように、観ることができました。
映画!って感じの、静けさをも音響にする効果はよく見かけますが、見せ方がうまいなーと思います。
新海監督の作品は「ほしのこえ」の方が有名ですかね?
あれも観てみたい!と思いました~!ほぼ一人で制作って!すごいですよね!!