アナログ時計のよさ●


遅咲きの桜がこの前まで綺麗だった公園は、今はツツジが満開だ。
木屋町の桜並木も、今はつつじ並木?に。こういう時間差攻撃っていいなぁ。


我が家には今壁掛け時計がなく、時間を知ろうと思ったら
電子レンジの上に鎮座した、温度計付きの小さなデジタル時計を見なくてはいけない。
壁に掛けられる大きな時計が欲しいと思っているのだけれど、なかなか気に入るデザインがない。
ロフトがあって、天井の高い壁なので、なるべく大きくて、どの角度から見ても見やすいものが良い。
しかし、店で見る時計はどれもガラス製などツルツル反射して、脇から見ようとするとよく見えないデザインが多い。
凸レンズみたいなデザインや、文字盤が引っ込んだデザインなどは特に見えづらい。
一度いいなと思ったのは、駅などにあるような両面時計。
可愛いデザインが多く、値段もそれ程張らないのが嬉しい。
これならロフトに居るときも時間がわかりやすいと思ったのだが、これでは肝心の居間(?)に居るときに、時計を見にくくなってしまう。
かける場所によっては使い勝手が良いかもしれないけど、検討中です。

見やすいと言えば、デジタル時計。壁掛け用の大きなLEDのものも今は色んな種類が売られている。
これは機能面では申し分ないと思うけど、私の部屋に馴染まないという点から除外。
実家を離れてから、ほとんどデジタル時計に頼ってきて、アナログ時計を使う機会が減ったと思う。
実家では、部屋ごとに必ずアナログの壁掛け時計があった。
特に印象的なのはリビングにある四角い時計で、木製のの縁に金色の装飾がついていて、針も金色で細工されているもの。秒針はカチコチと動くのではなくて、音もなく滑らかに回るタイプ…なんというんだろう。
おじいちゃんとおばあちゃんの寝室にあった大きな腕時計型の壁掛け時計。
おじいちゃんちの茶の間にあった古い振り子時計。
デジタル時計にはパッと見てすぐに時間がわかる(秒単位で数字化されて)良さがあるけれど、アナログ時計の良さはその印象にあると思う。
私が好きな時間は「7時8分」なんだけれど、その形は日曜日のゴールデンタイムや母のカレーを思い出す。
私はよくこの「7時8分」は人が手を振る姿に似ていると思っていた。
足を肩幅くらいに開いて手を振る「また明日」そんな時間が、私の7時8分。
そして決まってそのイメージを思い出すのは、実家の居間の、四角い木の時計だ。今も秋田で現役で働いている。