遍歴●

ご存知のお方もござりましょうが、私は時期によって好きな演劇のジャンルに大きく変異があります。ちなみに今は第二次古典ブームがきてます。
どのへんから古典なのかって聞かれるとね。数年前の脚本も、見方によれば古典なのかもしれませんが。
その時代やお国柄、歴史を知れるところがひとつ魅力的だなと思います。
去年の今ごろはもっぱら前衛ブームで、頭をちょっと伸ばすと天井に届くような会場や「ここ劇場じゃなくね?」って思うような辺鄙なところの舞台も進んで観に行きました。今思い出してもエネルギーを感じる、パワー溢れる演技が印象深いです。
その次に、第一次古典ブームがきました。これは前衛の延長という感じが強い。古典は不条理が多いから。ここでも演出が奇抜というか、装置も演技もオリジナリティ溢れる作品が多かったです。言葉の美しさに惚れます。能や古典落語なども行きました。
抽象舞台に飽きてきた私は、現代劇、それも超具象舞台を好んで見始めます。舞台も役者も効果も、とことんリアルを追求した舞台に惚れ込みます。劇場に入った瞬間の舞台に圧巻されるあの感じ。板付きだとなおですが、一旦暗転してからパッと明転して演技が始まる瞬間も、ワクワクしちゃいますね。
結構芝居慣れしたような気になる頃。知り合った演劇人の方々の影響もあり、有名な演出家、役者、プランナーの手がけた作品を見に行くようになります。大劇場が多くて役者が小さくなるのが少々難あり。悪く言えばミーハー化。よく言えば、なに?勉強家?
こうして一年ちょい、都内に限ってですが様々な舞台に触れると、自分の好きな劇団や劇場、演劇がどんな傾向にあるのかわかってきます。
最近、去年古典作品の公演を見に行った劇団からDMがきました。楽しみにしていたので、年にいちどの公演と聞き胸が踊ります。しかも今回も古典だそうな。
そこで去年読んだ古典作品などを読み返しているのですが…いいねぇ。また観たくなりましたともよぉお←今ココ状態
ちなみに、頻度は低いですが、歌劇・ミュージカルもたまに観に行きます。生きるパワーをもらえますよね。うたのチカラすげぇぇって思います。
振り返ると変異って言っても中心なのは小劇場だし、意外とそんなでもないですね。今年は観に行ける機会がぐっと減るので、絞った贔屓劇団を中心に行けたらいいなと思っています。
とりあえず明日が楽しみ。