オール騎士ニッポン●

"誰か彼女に伝えてくれよ
ホームのはじでまってるはずさ
ちょっと遅れるかもしれないけれど
必ず行くからそこで待ってろよ"
アンダルシアに憧れて/真島昌利

ひねくれをいい加減直そうと思い、余裕を持てと自分に言い聞かせた。
いつもなら口をへの字にして仏頂面してしまう場面、口角をあげて微笑んでみた。ちょっと困った微笑って感じで。何か変わった気がした。
演劇ってこれかもって思った。
痴呆症の祖母と同じ会話を何度も繰り返す時、少しずつ反応を変えてみて何か変わらないかと試してみる。というよりも、そうしないと私の時も止まってしまう気がしたから。その時、感じた。過去をさかのぼって変えられたら…という願望はこんな感じかもしれない、と。
実は演劇でも似たようなことができる。
たとえば初日と楽日の演技は、実際結構変えることができる。映画じゃない、生の舞台なんだもの。当たり前なんだけれど、私がこの事実に気づいたのは最近のこと。アンケートはリアルタイムの指標。
レスポンスのレスポンス…私は今演劇を楽しんでいるんだ。本当にそう思った。


ホントの理由は絶対言えないけど、あながち嘘ではない理由をタテマエとして、がんばってみようと思う。