new year●

イベントとして、クリスマスよりもクリスマスイブがメインに盛り上がるのと同じように、年越しも元旦より大晦日の盛り上がりが際立つ。
年が変わるという記念的瞬間のために、どうしてかは知らないが気分が盛り上がる。高揚する。
「大晦日」と日本的な名のついたその日の人々の感覚は、ある意味西洋的である。カウントダウンの声に高まる気持ち。
その一瞬を過ぎると、穏やかな「正月」という雰囲気に、辺りは包まれるのだ。
年明けを境に、クリスマス頃から続いていた年末の西洋的な雰囲気を一気に打破し、国民が日本的雰囲気にシフトされるというイメージでもいいかもしれない。
年の瀬から正月へ、その変貌はある意味非情なまでであるが、私はそのギャップを毎年楽しみに、カウントダウンの時を待つのである。