こわれやすいせとものの国●

映画「オズの魔法使」観ました…!
戦前の作品とは思えない…。
メイキングも観ました。すごいね。大変な苦労を経て生まれた作品。かかし役、Ray Bolgerの、「この作品に出たことで我々は永遠に生きる」という言葉がやけに印象的で。
そうか…、そういう永遠もあるんだ。
受け継がれ、語り継がれてゆくることで、永遠になるものもあるんですよね。
私、原作でもかかしが一番好きですが、映画でもやっぱりかかし大好きです。
あのステップはすげぇよ!!
可哀想なのは、木こり役を途中で降ろされた人(名前忘れました、ごめんなさい…)…。体は大丈夫だったのでしょうか。
特典映像まだ全部観てないので明日観ます。
原作で読んで、好きだったエピソードが割愛されてたのはちょっと残念でした。
いつか完全版、「The WONDERFUL WITHERD OF OZ」をつくりたいなぁ…(無理)。
原作と違うのは、ドロシーが「わが家」の大切さをはじめから気づいているかどうか、ではないかなぁと思いました。
原作の好きな言葉を引用すると「自分の家が、どんなにみじめで灰色でも、生身のからだをもってわたしたち人間は、ほかのどんな国よりも、自分の家に住みたがるものなのよ。」に彼女の考えは集約されてるのかな、と。
たとえ灰色の世界でも、自分が生まれ育った世界。愛する人が住む世界。
これに対するかかしの返答が、私がかかしファンになった要因です(笑)。
「もし、あんたらの頭に、おれみたいにわらがつまっていたら、たぶん、あんたらは、みんな美しい国に住むかもしれないねぇ。でも、そうなりゃ、カンザスには、人っ子ひとりいなくなっちまう。あんたらが脳みそをもっているから、カンザスも助かったようなもんだ。」

(オズの魔法使い/福音館書店/L.Fバウム 作/渡辺茂男 訳 より)